蓬莱山輝夜

赫奕姫

赫耶姫    海道記にいはく
 昔鶯の卵化して 少女となりけり
 時至りて飛車に迎へられ 天に昇りぬと
 異傳あり
 地上に留まりて 神と現はれたりと云ふ
 是ぞ諸人の齋奉る
 富士、淺間大菩薩
 即ち 木花咲耶姫也







永遠と須臾の罪人こと、蓬莱山輝夜さんです。
腹黒姫か、はたまた、利用するつもりが利用された哀れな実験体かって感じでしょうか。
長いこと生きているのに台詞にあんまり重みがないところがミソですね。
えーりん共々月人の思考はよく理解できませんな。

『海道記』というのは、貞応年間(鎌倉前期)の紀行文です。
実際かぐや姫が月に帰らずに地上で神となる話は、『神道集』や謡曲『富士山』をはじめ芸能や伝承に結構残っているようです。
また、「かぐやひめ」の表記も文献によって色々です。

ところで、輝夜さんの座っているところなんですが、
月見台のつもりだったのですが、絵が下手すぎてよく分からないことになってます。

そもそも夜に見えないし……。


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