九尾之狐 | 金毛、玉面、九尾の狐 三国に渡りて妖異を為す 彼の狐化した下野国那須野の殺生石 応永二年乙亥正月十一日 玄翁和尚此を引導せる事、世にしる所なり されど本有は瑞獣也と伝ふ 本朝、延喜式治部省式には 九尾狐は神獣也 其形赤色或いは白色 音は嬰児の如し、とあり 又、源平盛衰記に曰く 富貴自在の貴狐天王 即ち白唇狐王大菩薩は それ蓮台野の狐にて 七十四道の王也と |
すきま妖怪の式こと、八雲藍さんです。
主人がアレなので、苦労してそうな感じです。
なんだか三国に渡って国を傾けた妖力は感じられませんが……。
まあ蟾蜍やら鵯ではなく、九尾の狐を式として使役しているところが八雲紫の面目躍如と言ったところでしょうか。
稲荷信仰や修験道、狐関係のスペルカードを乱発するので、文章も詰め込んでみました。
ちょっと煩雑で失敗かも。
絵柄は鳥山石燕の「玉藻前」を参考にしたのですが、
元の絵の玉藻前からの光の表現が私の筆遣いでは
再現不可能でした。ちょっと見苦しいですよね。
ところで、藍は橙を式として使役しています。
猫の使い魔といえば隋の頃に流行した猫鬼(紅娘/緑郎)を思い出します。
日本でもこうした小動物を使い魔にするための方法が伝わっています。
すると藍も、幻想郷からたくさんの橙(候補)を捕まえてきて、
冷たい水につけたり、互いに食い合わせたりして最後に生き残った橙の首を…………。
――――まさかね。