華胥の亡霊 | 富士見の嬢、西行妖満開の時 幽明境を分かつ その魂、白玉楼中に安らむ様 西行妖の花を封印し此を以て結界とす 願はくば二度と苦しみを味わう事の無き様 永遠に転生を忘れ 輪廻の環、因果の律より逃れんことを 命をしむ 人やこの世になからまし 花にかはりて散る身と思はば |
幽冥楼閣の亡霊少女こと、西行寺 幽々子嬢です。
死を操り、対岸の誘いを撃ちまくる、とってもステキなお嬢様です。
生い立ちや西行との連環、八雲紫との関係など、いろいろ魅力的です。
地に足が着いていなくても、食いしん亡でも、みんなに愛されているキャラクターですね。
なお、今回の文章のほとんどが(C)ZUN様です。表記の一部を変更し、末尾に加筆しました。
実は、描いてしまってから、公開するか迷ったのですが、EDではないので、使用条件は守られていると判断しました。
……本当に大丈夫かな?
ちなみに、最後の歌は西行法師のものです。
西行に関しては色々な逸話(富士見西行とか)もありますし、語りたいこともたくさんありますが、それは又別の機会に。
絵柄については、今回鳥山石燕の『画図百鬼夜行・陽』の「幽霊」を参照しました。
櫻の木(幹の質感は失敗かな?)と亡霊さんのせいで、元絵のおどろおどろさは全く無くなってしまいましたが。
文の部分に上記のような事があって、公開を迷っていましたが、絵自体はちょっと気に入ってます。
地上の兎と並んで成功かなあ、と。で、百鬼シリーズ本年最初の絵とすることにした訳です。
……季節はずれですけど。