巻ノ二 幻想郷の白黒、永遠亭の難題を解く事

解決不能な五つの難題の一、火鼠の皮衣


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管理人の情熱を喚起するかもしれません。
もし何か思うところがございましたら……。

懲りずに第二弾。むー、やっぱり意味不明。
削ったり何かしてたら、明らかにコマのバランスが悪いし。
はあ〜。そもそも、これの原型を描いたのはいつだっけ?
アスベストが話題になった頃だと思うので、結構前ですねえ。
なんともはや。

白黒さんが優曇華の花云々といってるのは、『竹取物語』の本文中にやや唐突に
優曇華の花が出てくる場面があるんです。くらもちの皇子が難題を解いたという噂
の部分です。岩波版の脚注には「梵語Udumbaraの音訳。三千年に一度花開くと
いう想像上の木」などとあります。これは、『竹取物語』には先行する説話があり、
作者がそれを参考とする過程で文章が紛れ込んだようです。この辺は私の解りに
くい解説では何なので、岩波文庫の解説やら補注やらを読んでみて下さいね。
で、そんな先行する説話の中で、優曇華の花が出てくるのが『今昔物語』巻三十一
の「竹取翁、見付けし女の児(ちご)を養へる語」です。その姫の出す難題の一つが
優曇華の花を持ってくるというものなのです。師匠が言っているのはそのことです。
ところが、永夜抄では輝夜が地上に残っているので、竹取翁に関する説話でも、『竹
取物語』や『今昔物語』だけではなく、『海道記』やら富士浅間社系の説話も勘案さ
れていると言えましょう。で、師匠は却下したというわけです。

 そうそう、白黒がつまんでるものは石綿付き金網です。若者はもう知らないかも。

 ――と漫画に解説みたいなものをくっつける了見がやっぱり駄目駄目。
 みんなよく知られていることかも知れないのにねえ、まったく。


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