壬生忠見 | 蛍の飛びのぼるを見てよみ侍りける いづちとか よるは螢の登るらむ 行く方志らぬ くさの枕に 新古今和歌集 |
闇に蠢く光の蟲こと、リグル・ナイトバグです。
歌は新古今和歌集より壬生忠見です。
正直虫は嫌いなもので、どうもね。
基本的に陸上生物の脚の許容範囲は6本がぎりぎり(下限は2)。
偽足も含めてそれ以上ある生き物は出来れば見たくありません。
昆虫も硬質のもの以外はやっぱり駄目。
いや、絵とは関係ないどうでもいいことでした。
螢を詠んだ歌は恋の歌が多いのですが、やはり儚げなものが良いかと。
壬生忠見の歌は夏歌ですが、何か、夏が終わってのもの寂しい感じがあるかと思います。
忠見は平兼盛との天徳四年の内裏歌合に敗れた話が有名でしょうか。
沙石集によれば、敗北の悲しみから病を得て死んだとされています。
一説にはその歌への執心が残って亡霊として現れたとか。
百人一首にも「恋すてふ……」の歌が採られています。
カラーということも含めて、新しい試みをしてみました。
いかがでしょうか。
とはいえ、元々如何なる画材手法を採っても、
色つけすると失敗してきた私の技量の通りになってしまってます。
……つまりは、色々失敗なわけで。
しかも草の部分が潰れてより変になってます。
――えっ、海軍さんの娘って誰ですか?知りませんなあ。