○平成17年7月
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昔者
荘周
夢に胡蝶と為る
栩栩然として胡蝶なり
自ら喩みて志に適うか
周なることを知らざるなり
俄然として覚むれば
則ち遽遽然として周なり
知らず
周の夢に胡蝶と為るか
胡蝶の夢に周と為るか
周と胡蝶とは
則ち必ず分けあらん
此を物化と謂う
『荘子』斉物論篇(第二ノ十三)
HPのタイトルの原典です。
『荘子』で最も有名な部分でしょう。
荘周は夢の中で一匹の胡蝶となっていた……。
荘周が夢で胡蝶となったのか、はたまた荘周は胡蝶の夢に過ぎないのか。
荘周と胡蝶には確乎たる区別があるようで、また何の区別も無いとも考えられる。
夢と現実との区別が曖昧なことや、自他を分かたぬ境地を表します。
また、人生の儚いことを喩えることもあります。