平成23年03月 |
仰げば尊し 我が師の恩
教の庭にも はや幾年 |
唱歌「仰げば尊し」 |
平成22年02月 |
冬ながら空より花の散りくるは
雲のあなたは春にやあるらむ |
清原深養父『古今和歌集』 |
平成22年01月 |
文明が進めば進むほど、天然の
暴威による災害がその激烈の度を増す |
寺田寅彦『天災と国防』 |
平成21年12月 |
世は定めなきこそいみじけれ |
兼好法師『徒然草』 |
11月 |
いのちは闇の中のまたたく光だ!!
すべては闇から生まれ闇に帰る |
宮崎駿『風の谷のナウシカ』 |
07月 |
山のあなたの空遠く
「幸」住むと人のいふ |
上田敏「山のあなた」『海潮音』 |
06月 |
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの |
室生犀星「小景異情 その二」 |
05月 |
人は自分が信じたいことを喜んで信じるものだ |
カエサル『ガリア戦記』 |
04月 |
世の中に絶えて桜のなかりせば
春の心はのどけからまし |
在原業平『古今和歌集』 |
03月 |
君見ずや君見ずや
京城の御苑の桃李の紅なるを |
空海「入山興」『性霊集』 |
平成21年02月 |
雪は天から送られた手紙である |
中谷宇吉郎 |
平成20年09月 |
天災は忘れた頃にやってくる |
寺田寅彦 |
08月 |
死出の山こゆる絶間はあらじかし
亡くなる人の数つゞきつゝ |
西行法師『聞書集』 |
07月 |
天道是か非か |
司馬遷『史記』「伯夷列伝」 |
06月 |
泣くのはおやめなさい。人生は楽園です
僕たちはみんな楽園にいるのです |
ドストエーフスキイ
『カラマーゾフの兄弟』 |
05月 |
鬼と女とは人に見えぬぞよき |
「虫めずる姫君」『堤中納言物語』 |
04月 |
「サヨナラ」ダケガ人生ダ |
井伏鱒二「勧酒」 |
03月 |
朝に紅顔あって世路に誇れども
暮に白骨となって郊原に朽ちぬ |
藤原義孝『和漢朗詠集』 |
02月 |
鬼神に横道、無きものを |
謡曲「大江山」 |
平成20年01月 |
新しき年の始の初春の
今日降る雪のいや重け吉事 |
大伴家持『万葉集』 |
平成19年12月 |
すべて殺せ。神は己のものを知り給う |
アルノー・アマルリック |
11月 |
飛流 直下 三千尺
疑ふらくは是れ銀河の九天より落るつかと |
李白「望廬山瀑布」 |
10月 |
牀前 月光を看る
疑ふらくは是れ 地上の霜かと |
李白「静夜思」 |
09月 |
心なき身にもあはれはしられけり
鴫立つ沢の秋の夕暮れ |
西行法師『新古今和歌集』 |
08月 |
一人を殺せば犯罪者となり
百万人を殺せば英雄となる |
チャップリン『殺人狂時代』 |
07月 |
おもしろうて やがて悲しき鵜舟哉 |
松尾芭蕉『曠野』 |
06月 |
自分の行手を自ら律するとき
始めてほんとの道が開けて来るでせう |
後藤慶二
「過去とも将来とも付かぬ対話」 |
05月 |
私は生き終えた。運命が私に与えた道程を
最後まで歩き抜いたのだ |
ウェルギリウス『アエネイス』 |
04月 |
花さそふ嵐の庭の雪ならで
ふりゆくものはわが身なりけり |
西園寺公経『新勅撰集』 |
03月 |
年年歳歳 花相似たり
歳歳年年 人同じからず |
劉廷之「代悲白頭翁」 |
02月 |
冬来たりなば春遠からじ |
シェリー「西風の賦」 |
平成19年01月 |
歴史は多くの場合に於て悔恨の書であった |
柳田國男『明治大正史-世相篇』 |
平成18年12月 |
十二因縁輪廻の環、めぐりめぐりてはてなく
二十五有流転の絆、くれどもくれどもつきず |
『撰集抄』 |
11月 |
われ憎み、かつ愛す |
カトゥルス『詩集』 |
10月 |
変哲のない石ころひとつにも地球という
天体の歴史が克明に記されているのである |
奥泉光『石の来歴』 |
09月 |
江月照松風吹 永夜清宵何所為 |
永嘉大師玄覚『證道歌』 |
08月 |
手のうへに悲しく消ゆる螢かな |
向井去来『去来発句集』 |
07月 |
病気は、生きる術を学び、心の持ち方を
陶冶するまたとない機会である |
ノヴァーリス『遺稿断片』 |
06月 |
歴史は単なる過去でも単なる永遠でもない
寧ろ我々の現在を支えるものである |
矢内原伊作『小林秀雄論』 |
05月 |
天知る、地知る、我知る、人知る |
范曄『後漢書』「楊震伝」 |
04月 |
桜の樹の下には屍体が埋まっている |
梶井基次郎『桜の樹の下には』 |
03月 |
願はくは花の下にて春死なむ
そのきさらぎの望月のころ |
西行法師『山家集』 |
02月 |
光は東方より、法は西方より |
ラテン語の箴言 |
平成18年01月 |
一念五百生
繋念無量劫の業 |
『太平記』 |
平成17年12月 |
人生 相見ざること
動もすれば参と商との如し |
杜甫「贈衛八処士」 |
11月 |
生生生生暗生始
死死死死冥死終 |
空海『秘蔵宝鑰』 |
10月 |
愛は総てのものを支配する
されば我等も愛に従わん |
ウェルギリウス『牧歌』 |
09月 |
世に真実ほど虚偽は無く、
虚誕を束ねて歴史成り出づ |
幸田露伴『心のあと 出廬』 |
08月 |
いわゆる正義の戦争よりも
不正義の平和の方がいい |
井伏鱒二『黒い雨』 |
我は死なり、世界の破壊者なり |
R.オッペンハイマー |
平成17年07月 |
荘周夢に胡蝶と為る |
『荘子』 |