巻ノ十三 黒魔術少女、死神の由緒を辿る事

巻ノ十三 黒魔術少女、死神の由緒を辿る事


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管理人の情熱を喚起するかもしれません。
もし何か思うところがございましたら……。

 えーと、第13回ということもあり、死神小町ねたです。本当はお盆に合わせて更新するつもりで用意していたものなんですが……。
 と言うか、これ唯の解説だよね。落ちてない。

 面白いかどうかはひとまず措いておいて(駄目じゃん)、小町っちゃんについて後書きのようなものを。

 以前にこの辺に書いたこともありますが、小野塚小町さんの属性は「小野小町」に加えて、「死神」、「奪衣婆」、「野宰相こと参議小野篁」、「塚に祀られる境界の神仏」という、閻魔王や冥界、境界に関わるものなど、多岐にわたっていると思われます。小野小町についても、広く知られる伝説は髑髏伝説や卒塔婆小町といった死と関わるものが多く、そういった意味でも如何にも“死神”な存在であるとも言えます。

 上でも舶来っぽい人達が言っていますが、普通死神は老いと結びつけられて老人(あるいは骸骨)の姿で表される訳で、若い女性の姿の死神というのは中々面白いですよね。また、三途の川は生と死の境界で、そこに居る渡し守やら奪衣婆は、一方でその境界を護る存在ともなるのです。この辺りはかつて「境の殺戮」で述べた所です。
 そして“小野”がらみの属性も興味深いものです。絶世の美女の老衰や死を語ることで、若さや生の儚さを説く説話の主人公となった小野小町。六道の辻を通って地獄の閻魔王に仕えた小野篁、神の声を伝える漂泊の宗教者小野お通……。重層する意味が誠に興味深いです。上では小野小町しか触れられませんでしたが。

 ※今回ねたに合わせて京都案内「京師迷走」を更新してみました。小野篁や六道の辻に関わる場所を紹介しています。興味がありましたら覗いてみて下さい。


 ねたを考えたのは花映塚をクリアした頃だったので……、うわ、無精にも程がありますね。
 あ、閻魔大都さんの台詞は皮肉です、多分。

 次こそは“面白い”ものを!っていつも言っている気がします。我ながら学習能力低いですね。


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